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アラウンド|新井煮干し子【全1巻】

2017
22
著者     新井煮干し子
発行      茜新社


新井先生の男子高校生が好きです。
もうそれだけの理由で買ったといって過言でないし、予想通り新井先生の男子高校生可愛い。
可愛いというかもう、愛しいな。親戚のBBAだよもう視点は。
帰り道にファミチキ奢ってあげたい。
同じ学校に通う男子高校生たちのお話。


ふしぎなともだち が好きなら、会長と、その後のヤンキー上がりとサバゲー好きの子らが好きだと思う。


渾名をくれ が好きなら、野球部ふたりが好きだと思う。



新井先生の、可愛さより愛しさに特化した交流模様も好きなんだけど
意識や思い出が一気に画面上に浮かび上がってくる描写がすごく好き。
紙面に溢れる映像表現のようで、目線が絵とセリフの文章を追いながらも、
追っているものが全部その画面に残っているものだから印象が倍々で積み重なっていく感覚。

アラウンドは、その表題の通り、
登場人物たる彼らを主軸としながらも視点は「学生」や「学校」を眺める第三者寄りにあるように見えるんだ。
この、ただひたすら偶然によって集まった同じ空間で、自分の意思や良し悪しではなく共にあるって
卒業してから改めて眺めてみると「学校」ってなかなかに特異な空間であるなあと思う。
この空間、時間、彼らを取り巻くものの視点から見た彼らのように見える。
だからこそ余計に、キャラクターたちの関係性や変化だけではなく、
その過ごしている限られた時間や空間そのものまでが愛しく見えてくるんだ。
要するに親戚のBBA視点で微笑ましく見てるよってことなんだけど。

アラウンドで好きなのは、新井先生の手腕による可愛い男子高校生達の姿もさることながら
この視点が感じられるところかも知れない。
ずっと留まることが出来ない場所だからこそ、
見えないものや見えるものに何かを託していく姿が余りにも瑞々しい。
何かを託しているのにそこに終末は無くて、本人のエネルギーは次へ向かってる。
その「通り過ぎていく」エネルギーの刹那感もすごく好きなんだ。

そもそも私自身が多分、『学生』にもはや過剰なまでの神性に似たものを感じているんだろうな。
だってもう女子高生とか生命エネルギーやばくないですか。
明るいとか健やかとか通り越して、己の中から発しているエネルギーの塊じゃないですか、彼女たち。

次の一歩を踏み出す時に、未知さはあれども
それを凌駕して余りある好奇心がある。
そういう時期の、そういう空間のお話。

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